最近運動不足が気になって、2、3ヶ月ほど前から晴れていたら30、40分の距離なら自転車で移動するようになった
今は冬真っ只中だから、けっこうこぎ始めは風が冷たくって寒いんだけど、10分もこぐと体が熱くなってきて、ひんやりしたかぜが頬っぺたにあたってとても心地よく感じる
それでどんどんこいでると、あたまがすっきりしてきて、あたまの中の声がよく聞こえるようになる 道路に時々タクシーが通るくらいの夜中の住宅街なんかは、まわりがしんとしていてほんと自分のあたまん中の声が文字になって浮かぶんじゃないかと思うくらい、まわりの景色とあたまの中の境界線があいまいになる 普段は湿気とか苦手なのに、こういう夜は心地よい湿気の重さを感じる
いつもとは違う角を曲がって、夜なのに開いてる雑貨屋さんだったり、どこか外国の家みたいな雰囲気のフレンチレストランだったり、いい感じのお店の灯りを見つけることがある スピードにまかせて通り過ぎてしまうから、道も角もでたらめで もう一回訪れてみたくて探しにいってもだいたい見つからない
そのまま時が過ぎて そのお店も忘れてしまう
だいぶの時間が過ぎて、ふと見上げた空の月なんかががきれいな夜に、また気まぐれな角を曲がって、そして再会する
そんなタイミング
もしかしたら前世ぐらいのレベルで決まっていたのかもしれないし、ただ気まぐれが結んだだけのものなのかもしれない
もしかしたら、そういうものに導かれ、誘われて、生きているのかもしれない
こんな風な 答えみたいなもの に触れられる気がして、今は ペダルをこぐのが楽しい