2014年3月7日金曜日

私的 (shiteki) フランス語 1

なんらかのかたちでずっとこの先自分と関わっていくんだろうな~、と思うことのひとつに、”フランス語”がある。

5年くらい前、人からすすめられてほんとに超軽い気持ちでフランス語を習い始めた。で、習い始めてからすぐ、フランスに1年住むことが決まったので、ほとんど喋られない状態でフランスに住んで、毎日辞書を持って外に出て歩いて、毎日フランスの野菜とか肉とか果物とかを買って食べて、今思えば、あの時は五感と言葉を連動させて楽しみながら体に吸収していたなと思う。



で、フランスから帰っていろーんなことがあって、今福岡に居て、それでもけっきょく、日常の中でフランス語を話す機会が少なからずあって、フランス語と関わって生活している。ずーっと毎日何かしら、話したり、聞いたり、関わっている。

でも思ってみるとここ2年くらいはまともに机に向かってはフランス語の勉強をしていなかった。
今年に入ってようやく生活のリズムも気持ちも安定して、そうすると、
ストン、とフランス語に向き合う時間が降りてきた。
で、そういえば恋人はその筋の専門家だった、しめしめと、ぐいっと近づいて、勉強方法教えてけろ と脅迫してみた。

そこですすめてくれたのが、読書。
フランス語で本を読むこと。




実は今までも何回もフランス語で読書を試みたことがあるのだけど、一度も丸一冊読破をしたことがなかった。
とりあえず分からない単語を辞書で調べて、わからない表現を調べて、ってしてたので、ストーリーは頭に入ってこず、時間ばっかりがかかってしまって、途中で断念。読みたい本はたくさんあるので、本がたまるだけ...

そう彼に訴えると、「やり方を変えればいいんだよ。内容もレベルも複雑じゃないものから初めるべきだね。始めるならこれがいいんじゃない?内容も面白いし。」と、すすめてくれたのは、王道の王道、
Le petit prince  有名な「星の王子様」。




これ、小学生の時に買ってもらって読んだのは覚えているが、内容はよくわからなかったという印象だけあって、ストーリーはほとんど覚えていない。とにかく”大人”って単語が頻繁にでてきてたので、大人になったらまた読めばいいや、って思った記憶がある。

なので、そっか、そろそろ大人だし、と納得し、じゃあ原語で読み直してみよう!と、読み始めてみた。



まず初めに彼はわたしにルールを説明した。「一から十まで単語を辞書で調べる必要なんてないんだよ。分からないところは置いておく!とりあえずは、何文か読み進めてみること!」
で、やり方を教えてもらいながら、読みすすめていくうちに、自分に意外な癖があることが浮き彫りになった。

”時々、勝手に創作しようとしている”

表現や言い回しが分からない箇所は想像しながら読みすすめていくと、知らず知らずのうちに意訳、というかそれ飛び越して”創作”して、付いていない単語なんかをつけているのだ(笑)
これには彼も苦笑していて、「君がそういうふうに創りたくても、実際にはそんな単語は付いてないんだから。」と注意をうける。
あ、そう?




まあちょっとした自分の癖の発見はあったにしろ、今のところけっこう楽しんで読み進められている。


最近はもう一貫してあらゆることに、”どうせ関わるなら、わくわくしながら楽しもう”と思っていて、わくわくの嗅覚だけは研ぎ澄ませている。わくわくできないことには踏み入らない、わくわくできない人とは一緒にいない。シンプルに、いつも自分を何かに楽しめる状態にする。

まあとりあえず...なぜだかよくわからないけれど、あの5年前からわたしは”フランス語”にわくわくされっ放しなのだ♡