2018年6月30日土曜日

夢で会う

わたしは小さな頃からよく夢をみる。多い時は一晩に2、3本、色付き音つき匂いつきで見るので朝かなり疲れていることも多い。



夢に友達や知り合いが出てくることも多くて、誰かが夢にでてきた場合はなんとなくその後朝からその誰かのことをふんわり一日中考えてしまう。



あの人が夢にでてきた。何か会話を交わしていたのは確かだけれど、会話の内容もそれ以外も曖昧でよく覚えていない。ふんわりと嬉しい気分の余韻だけがうっすらと身体に残っている。

そしてその朝マルシェに行く途中でばったりその人に会った。それは夢の続きみたいで、しかもなかなかばったり会う人ではないから、妙にひとりドギマギしてしまった。妙に嬉しくもなった。ビズもその後の会話もいつもの日常とは少し違うトーンで、わたしは変なテンションのまま、またねチャオを言い交わしてわかれた。



あの人と会って会話を交わしたことは確かだけれど、内容も曖昧でよく覚えていない。ふんわりと嬉しい気分の余韻だけがうっすらと身体に残っている。

愛しい日々の連続を♡



2018年6月27日水曜日

海の色、音

ふいにぽっかりと時間が空いた夕方、真っしぐらでいつもの海岸に向かった。

喉が渇いてたまらない時のように全身で海を欲する。ざぶりと水の間に身体をすべりこませる。その瞬間全身の力は抜け、水がつくりだす模様に身体が溶け込んだような感覚になる。太陽の光りが入り込み海中を照らす。


小さな青い魚の大群が対面からやってくる。わたしはゆっくりと魚の中をすすむ。無数の魚たちはどれも青くキラキラ光り、あまりにもその群れが長く続くので、もしかして海の色の一部ははこの魚たちの青色なのかもと、一瞬思いをめぐらせてしまった。



泳ぎながら、ふいにスパイクジョーンズの映画herを思い出す。あの世界感と同じ種類のロマンティックな映像と音がこの海の中にはある。その世界にできるだけ長い間身を浸していたくて、わたしはまた海にむかう。

愛しい日々の連続を♡


2018年6月26日火曜日

ある実験

ある人からもらったオーガニックの食用花。一つ一つ形も香りも、それから味も全然違う。酸っぱかったり、豆の味に似ていたり、ほのかに甘い紅の味がしたり、それはそれは個性的な小さな花たちを使って、ローケーキの試作。ぐっと集中してただただ花たちの形や色を見つめる、それだけに心身を注ぐ。瞑想の時間みたいだ。わたしはどんな風に還元していけるだろう。




愛しい日々の連続を♡



ガンガン踊る二日間

金曜の夜、イザベルとニコに誘われてゲイパーティに。いつも思う。ゲイの子たちの目をぐっと見つめると、人に寄って速さはちがうけれど、必ず瞳が細かく震えている。
とにかく明るいテンションのゲイの子たちに混ざって踊り狂って発散した夜。


家でふてくされてる友達をもっとイライラさせるためにおくる写真

その前の日は前の日でフェットドラミュージック。街中で音楽ガンガン鳴らしてもいい日。スティングやらジェインやら国際的に有名なミュージシャンが来るコンサートの招待状をもらっていたけれど、結局仲間内あんまり誰も流行りのポップスに興味がなく土壇場になって行くのをやめて、友達の集まってる場所に。選択正解。ガンガン踊る。

    




エレクトロに身を浸した2日間。こういう音楽が実は身体によくないのはわかっているけれど、まあみんなで踊るのは楽しいのでよし。それにしても休息が必要。

愛しい日々の連続を♡



雨、六月、カモミール

六月。雨。最近雨模様の多いニース。晴天の青い空が特産品のここでは、雨降りというだけで街の景色も住人たちの心模様もガラリと変わる。日々曇天、小雨続きのパリに住むパリジャンたちはそういうニソワ(ニースに住む人)の特質を笑う。
雨の日が続くとはいえ、日本の梅雨の時期とは比べものにならないくらい、へぼいものである。小雨の日がほとんどで、連日雨が一日中続くことは少ない。午前中どさりと降っても午後には日差しが顔を出すことがほとんど。それでもここに住む人たちの多くは曇天をみると心が沈むのだ。

朝から頭が重い。年がら年中機嫌を損ねている老婆の独り言のように昨夜からじめじめと続く雨のせいだ。知り合いからもらったフレッシュなカモミールをいくつか、沸かしたお湯に入れる。蓋をして数分間煎じたものをカップに注ぐ。

いったいわたしは何を表現できるのだろうか。暗くてじめじめとした悲しいもの?それとも光で包まれた、何か暖かく優しいもの?

愛しい日々の連続を♡