喉が渇いてたまらない時のように全身で海を欲する。ざぶりと水の間に身体をすべりこませる。その瞬間全身の力は抜け、水がつくりだす模様に身体が溶け込んだような感覚になる。太陽の光りが入り込み海中を照らす。
小さな青い魚の大群が対面からやってくる。わたしはゆっくりと魚の中をすすむ。無数の魚たちはどれも青くキラキラ光り、あまりにもその群れが長く続くので、もしかして海の色の一部ははこの魚たちの青色なのかもと、一瞬思いをめぐらせてしまった。
泳ぎながら、ふいにスパイクジョーンズの映画herを思い出す。あの世界感と同じ種類のロマンティックな映像と音がこの海の中にはある。その世界にできるだけ長い間身を浸していたくて、わたしはまた海にむかう。
愛しい日々の連続を♡
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