2013年2月25日月曜日

最近、親戚みたいなイタリア


この間、大好きな人と一緒に行ったワインバーで、
イタリア人の素敵なおじさんに出会った
福岡に来て40年の彼の日本語はとても流暢で、基本は標準語なんだけど、時々自然に博多弁が出たりして(それもわたしにはまだマネができない程完璧なイントネーションで!)、とってもチャーミングなムッシュだった

こうやってバーとかで隣に座った人と仲良く話すって、相手のことをまったく知らない状態なので、会話の糸口はその人の特徴から質問してみたり、その時飲んでるワインの味についてだったり、ほんとうにささいなこと
この夜は、”イタリアの方ですか?”だったわけで

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でも、つい3週間ほど前、他の友人と行ったあるバーでのこと、円卓を囲んでお客さん同士が座るというスタイルのお店だったので、たまたま隣になった外国人に話かけてみた
”どこの国の方ですか?”
”オーストラリア人です”
”へー、ヨーロッパの方かと思いました”
この↑わたしのひとこと自体がまず気に入らなかったらしく、
”日本語上手ですね”って言ったら、
”十年以上住んでいたら当たり前でしょ”って、さして流暢ではないイントネーションで言われ、ちょっとその言い方に棘があり感じが悪かったので、”5年しかいなくても上手な人もいるもんね”って自分の友人に話して、もうそれからそのオーストラリア人には話しかけなかった

それから友人と英語についての会話になり、二人で話をしていたら、突然、
”Fack up! You are stupid!”とわたしに向かって叫びだした

本当にいきなりだったので、”は?”ってなって、”え?”ってなったら、
”隣に外国人が座ったからって何で英語の話題なんてするんだ!普段だったらそんな話題しないくせに!ずっといつでも自分は日本で外国人って差別を受けてきて、ほんとに腹が立つ!Fack up! ”と

意味のよくわからない理屈で怒っている...そして、いくら英語が話せないわたしでも、Fack up! くらいは分かるし、こんなこと一生言われることなんかなく生きていけると思っていた
で、相当腹が立ったので、”そんなに嫌だったらオーストラリアに帰れば?”と言ったら、相手はヒートアップ!英語でののしり言葉を吐いて、わたしは英語では言い返せない状態(興奮しているので、フランス語とか混じって、相手も”??”とかなったりして 笑 )

とにかくそのコンプレックスだらけのオーストラリア人が店から立ち去ってその場は収まったんだけど、わたしには相当ショックが残った

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自分の国籍でない国にいるということは、その場所では「外国人」になるわけだ  それがどんなに嫌だと言ってもどうすることもできない わたしだってフランスにいた時は「外国人」で、それこそたいていのフランス人はアジア人の区別はつかないので、平気で「ニーハオ」って街で話しかけてくる でもそんなのわたしにとっては別にどうってことがなかった
フランス語が流暢に話せないってだけでほとんど無視状態も経験がある
そういうのがどうしても嫌なら、自分の国に戻ればいいと思う  そして、人に文句を言いたいなら、その国の言葉でののしれよ、と思う

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でも、自分の立場なんて本当にそのシチュエーションで変わる  どんな立場で、どんな風に人が傷ついたり嫌な思いをするかなんんて、やっぱり全部は想定できない 知らず知らずのうちに差別していることもある
ただ、自分以外の外には本当にいろんな人がいて、肌の色とか髪の色とかいう人種とか外見だけじゃなくて、たとえそれが同じ国同士でもいろーんな人がいて、考え方とか生き方とか自分と違うことの方が多いっていう当たり前のこと自体を、ちゃんと認識していた方がいいなって思う

それに、やっぱり、バーで偶然にでも隣に居合わせた人とは、できるだけ美味しいお酒を飲みたいと、それだけは思う

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って、こんな体験をつい3週間ほど前にしたので、今回のこのイタリア人のムッシュとの出会いがどれだけホっとさせたか... 本当に心地よい素敵な夜だった


そうそう、そのムッシュが笑いながら言ってた
イタリア人が言われて腹がたつ言葉...
”わー!美味しい、このイタリアワイン! フランスワインみたい!!”
言いかねない、この勝手な最後のフレーズww

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美味しいものを食べたり、美味しいものを飲んだりするのは、やっぱり心地いい相手とがいい  会話で相手を心地よくさせることも大切なこと
小さなことだけど、やっぱり大事なことだと思う
それが大好きな人とだったら、なおさらいい夜になる


Buona serata♡

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