2013年12月10日火曜日

ビズの問題

フランスには”ビズ”をするという習慣がある。

bise(s) もしくは bisou(s) と書き、これは、親しい人とか信頼する相手と、ほっぺをくっつけ合って、チュッ、チュッ、とするフランス式の挨拶のこと。
その人に会った時、もしくはじゃあねとバイバイする時も、する

何かプレゼントをあげた時も、もらった方は「ありがとう、ビズをさせて」と言って、お礼の印にしたりする。

このビズをする習慣は、わたしがフランスの文化の中でとても好きなことのひとつで、とても素敵な習慣だと思っている。
相手への好意の気持ちをお互いに体で伝え合う...って、とてもわかりやすいし、かんたんで、とても愛おしい。
相手と触れ合うって、とても動物的な行為で、とてもシンプルだと思う。
昔、親しくなり始めた女友達と初めてビズを交わしたあと、その友人が「初めてビズをしてくれたねー」と、喜んでくれて、ビズって本当に親愛関係の印なんだって体感して、この習慣ががとても好きになった。




日本にもこんな習慣があったらいいのにな、って思う。慣れると本当に自然な挨拶なので、ないとちょっとさみしかったりする。
酔っ払った帰りとか、ノリで親友(日本人)とビズしたりすると、照れくさいけど、とーってもいいもの!お互い、ビズしなくてもいいけど、したらしたで、なんかけっこういいよね、なんかこれ自然な行為な感じがするよね、って感じる。


ただいくつか小さな問題もあって...
例えば回数の問題
わたしはパリにいたので、両頬にそれぞれ1回ずつの合計2回が習慣になっているが、これは地方によって違う。友人の南仏の実家に遊びに言った時は、そこは3回の習慣だった。南仏では3回が主流らしい。
地方によっては5回するところもあるらしい(!)
問題は、回数が違うと、片方の人がほっぺた差し出したままだったりして、最初とまどってちょっとだけ気まずいのだ。「え?ああ!もう一回ね」みたいに。




はたまた、あんまりこっちはさして好意を抱いていない相手とのビズ、これもまた問題。
勢いよく頬っぺを突き出されると、たいていそんなに拒否できない。
実際に、フランス人の仲良しの女友達に、「ねーねー、やっぱコイツとはビズしたくない、とかあるの?」と聞いたことがあって、「もちろんあるよ!彼のヒゲだったら全然いいのに、このおっさんのヒゲとか
うげッ!とか思うことあるよ。」って言っていた。
わたしは幸いに、うげッ、な相手とビズする関係にはなったことがないww




そして、ボーイフレンドとのビズの場合...
別れ際にビズをする、それが頬ではなく、予期せず唇に降りる。
それは、また別の問題へと発展する。

もしくは、別れ際のビズが、いつからかキスに変わる。
それもまた、素敵な問題。


さて、このビズ問題どうしたものか...

とりあえず引き続きへらへらしておこー♡



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