2015年6月4日木曜日

フランス、結婚準備、ドレスの色

というわけで、フランスで結婚することになった。
恋人がフランスへ先に帰国して、約1ヶ月。彼の仕事が想像以上に早く決まり、住む街も決まり、わたしもすぐにフランスへ来てよし!という指令がきたわけだ。当初の予定より早いその指令に、出発に向けていろんなことがドタバタと動き出した。


具体的なものが見え出すと、物事というのは途端進むのが早くなる。「よし!結婚しようぜ!」ということになった。とはいえ、何分、「フランスで結婚」は初めてなので(結婚は初めてじゃないけどw)、どんなことをどんなふうにするのかがよくわかっていない。

で、0から調べるわけだけど、フランスでフランス人と結婚する日本人は結構いるもので、みなさん親切にご自身のブログに手続きの足取りを残して置いてくれているのだ。これには多いに助かっている。フランス大使館のHPやら在仏日本大使館のHPなんかを見るんだけど、分かりにくいので、そういう時に、先輩方のブロ グが役に立つ。ただし、情報がかなり古いものだったり、結構肝心なところで、詳しくはフランス大使館へ問い合わせを。となる。
ので、電話をしてみた、東京にあるフランス大使館へ。


もし暇人で興味がある方がいれば、ぜひこのフランス大使館へ問い合わせの電話をしてみてほしい。電話に出るのは日本人の女性なんだけど、ひとつ質問をした途端、突然、キー!となるのだ。その沸点は電話してからわずか数十秒で、何のこっちゃわからない。しかもかなり噛み砕いて質問をしてみるのだけど、質問の意図が全く通じない。ビザの質問なんてしに電話をしたわけじゃないのだが、こちらの話を遮りまくって、キーとなりすぎて、声を震わせながら(笑)「ビザの質問で大使館に電話されると迷惑なんですけど!」とお叫びになったのだ。わたしはビザではなく、法廷翻訳に関する質問の電話をしたのに。

そういえば、パリにいた時、こういう日本人女性たちがいたのを思い出した。なぜか、一部の日本女性たちは、フランス人に囲まれて暮らしていると、自分をフランス人だと勘違いして しまうのか、同胞敵視というか、かなり高飛車な態度で、というかありえないほどのヒステリーになっている人がいる。でも、なぜかこういう人たちはフランス 人相手になると感じがいいのだけど、日本人相手になると、途端、口をへの字に曲げて鬼みたいになるのだ。


結局わたしの質問はビザの質問ではないので、代表電話の受付に出た鬼の人から、ようやく領事部の人へと回されたわけだが、その女性もまだマシとはいえ、横柄な感じなので似たりよったり。一番まともだったのは、フランス人女性。片言の日本語で一生賢明答えてくれた。
知り合いのフランスで何十年も暮らしている日本人女性たちは、まったくこういう風ではない。やっぱり人によるんだけれど、なぜだろう...?猫や犬が人間に飼われていると自分のことを人間だと勘違いし出すという話はよく聞くが、そういうのに似た現象なのだろうか?


わたしもいよいよフランスで暮らす日本人になるので、次は我が身、鬼にはなるまいと気を引き締めた。その電話の出来事を祖母と、それから恋人に愚痴ると、 「多分あれだよ、その人たち半年以上セックスしてないんじゃないの?」というような意見をそれぞれ別々にいただいたww
そうか、そういうことなのか。


とはいえいつまでもクサクサしているわけにはいかない。やることは結構あるのだ。 恋人がさくさくと調べてくれるので、基本わたしはその説明を受けてGOサインを出すという係なのだが、日本のようにペロッと婚姻届けを書いて提出する、みたいな感じかと思っていたら、実際そうではないようだ。市役所で結婚手続きをしないといけないのだけど、日取りを2ヶ月前くらいから予約し、証人を立てて 親族や親しい友人の前で誓いを立てないといけない。いわば”結婚式”をしなければならないのだ。結婚式をすることなどまったく考えてなかったので、「ドレスを着るんだよ。」とさくッと彼に言われ、「え?ドレス?」となった。

実はドレスと日本語で訳してはいるが、実際のところは”robe”(ローブ)というフランス語。これは時にはドレスだし、時にはワンピースとも言えるのだ。フランスで結婚式に参列したこともないので、ドレスとひとことに言ってもどこまでのどういうものを着ればいいのかまったく見当もつかない。試しに、「フランス 結婚式」で検索してみると、日本人同士がエッフェル塔の近くなんかでメレンゲみたいなドレスを着てピースしてたりして、う~ん、全然違う。彼からもメレンゲは止めてといわれている。わたしだってメレンゲは趣味ではない。白じゃなくても淡い色のものでもいいと聞いたので、2回目の結婚なので白じゃない方がいいのかと思い、ベージュとか薄いグレーとかのドレスを見て親友に相談したら、「あんた、潔(いさぎよ)く白にしてたらいいやん、何、ちょっと2回目やからって白に色付いたみたいなん着るんよ(笑) なんなんそのアピール、そんなところで変な気使わなくていい!」と一掃されたww そっか、それでいいのか。


ドレス以外でも、招待状を作ったり、フランス人の友人に証人を頼んだり、なんかすることはいろいろある。証人になってくれるそのパリジェンヌからは、ホテルはもう予約してもいいのか、ドレスコードはあるのか、何かスピーチをしないといけないのか、プレゼントリストはあるのか、当日美容師はいるのか、なぜって爆発した髪の毛をどうにかおさめてもらわなくちゃならないから、あ、あと前もって言っておくけど、わたし当日泣いてしまうと思う...etc、質問が羅列されたメールが届いた。お菓子なんか作りながら、ふむふむとメールを読む。自覚がなかったけれど、案外わたしはのんびりしたした性格なのかもしれないななんて思いながらも、友人からのそのメールを読んでじわじわと楽しみになってきている。
心配ご無用、800人の式じゃないからオートクチュールのドレスは必要無しだとパリジェンヌには返事をし、日取りも決まり、じわじわ進行している。


飛行機のチケットもとり、思えば出発まで2ヶ月もないことに気づく。大使館や領事館とやり取りをする傍ら、終始ドレスのことが気になって気になって仕方が無いあたり、やっぱりビジュアル面からしか手をつけられない自分のクセは、なかなか直らないものだなと思う。
素敵なドレスが見つかりますように。髪を振り乱したら鬼の始まりだと自分を戒め、焦らずに準備をしていこうと思う。
というわけで、途中報告でした。

みなさんも、鬼には気をつけて、
っていうか鬼にならないように気をつけてww 愛の溢れる毎日を♡




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