2016年6月2日木曜日

色と配置の魅惑

物心ついた頃から


色の組み合わせと、ものの配置というのが気になって気になってしようがなくて、


大人になってそれはどうなったかというと



あいかわらずそれはそのまま。
今もそれが気になって気になってしようがない。


思わず二度見したり振り返ったり、目を凝らしたり。瞼を閉じて観察したり。
ハッ とする瞬間がある。

街の一角、寄せ集めで出来上がった空間に浮き出る完璧に思える色の組み合わせ。


カフェ。からみあった足の隙間から見える椅子の脚の柄。


向かいに座っている女性の目の色とうなじ。


枯れすすんでいる花が空間に滲んでいくその様。


部屋で寝転がって天井を見る。外の雨が地面に触れる音が聞こえる。
その時の部屋の薄暗さ。音が降る完璧な位置。


時と点が重なりあった色、音と匂いが混じり合った配置。


そういうところに宿る何かが


やっぱり気になって気になって仕方がない。



 
それまで、駅の向こう側っていうのは、なんだか暗い雰囲気で気味が悪くて足を踏み入れたことがなかったのだけど、なぜか最近その向こう側の情報がたくさん集まるので、思い切って向こう側に踏み出してみた。すると想像していたような暗い場所は駅の高架下あたりほんの数分だけで、そこをくぐりぬけると、ここは違う街かと思うくらい光がたくさんの広場にでた。ずらりと朝一のマルシェがたっている。

”ある場所”から帰ってきてから、自分の状況にちょっとした変化があって、
最初はその新しい変化にビビって腰がひけていたんだけど、その”ある場所”が引っ張る力っていうのはそんなものおかまいなしに強いので、ええい、もういいや、やっちゃえやっちゃえ!いけいけゴーゴー的に引っ張られるまま開きなおり、その状況を両手で受け入れる。受け入れると、やけにそれは心地いい風を呼び起こすのでビビっていたのも腰がひけていたのも、途端に全部後ろのほうに吹き飛ばしてしまう。


こだわってひとり震えていたのは記憶の中の古いデータばかり眺めていたからだ。
ビビっていたのはわたしの妄想。



駅の向こう側のマルシェにて。イタリア惣菜店の配色に思わずハッとする。
それにしても、イタリア女性の赤とフランス女性の赤は全然違う。

愛しい日々の連続を♡



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