2018年8月9日木曜日

フレンチ女子

フランスに住んでいると、フランスに住む外国人、すなわちフランス人以外の人からでた、フランス人の悪口を耳にすることがよくある。特にフランス人女子のことは外国人女子たちがよく口にする話題だ。

彼女たちは初対面などではおべんちゃらを使って笑ったりあまりしないので、冷たいとか愛想がないとか。自分の意見をはっきりと言う人がほとんどで、プライドが高いとか自己中だとか。
言いたいことはよくわかる。目が合ってもとくに笑うわけでもないし(もちろんそうでない人もいる。)、好き嫌いもオブラートに包むことはないし、反対意見でも臆することなくはっきり言う。わたしも最初の頃は彼女たちはとっつきにくい人種なのではないかと感じたこともあったけれど、彼女たちを知るに連れて、いつからかそれは勘違いだったことに気がついた。

collages by Ernesto Artillo

会話をきちんとすると、ちゃんと笑うし気も使ってくれる。ただ最初から大げさな愛情表現をしないだけなんだと気がついた。わたし自身がもともと、さほど親しくもない人との大げさなやりとりが少し苦手で、英語圏の人たちに多い、初対面からの親しげな距離感にはわたしはむしろ後ずさりをしてしまうことが多い。だから彼女たちの態度や佇まいはわたしにはかえって居心地がよかったりする。(もちろん"この人なんか苦手!嫌!"っていう人もいる。それはフランス人でもそうでなくても同じこと。)

collages by Ernesto Artillo

みんなが言うほど付き合いにくい女の子たちじゃないんだけどなあ、というのがわたしの思うところ。もちろんプライドは高いし、ほとんどが大なり小なり精神的な問題を抱えているけれど、わたしから見れば、フランス人に限らず周りほぼ全員が精神的な問題を抱えているし、自分のそれに気づいていない人がほとんどだ。
たいていフランス人の女の子たちとは仲良くなると、それぞれが抱える問題を一緒に深く話し合える。時に笑いながら、時にど真剣に、時にお互いを慰め合いながら。一方的にだらだら語り続けるわけでもなく、ただ同調し合うわけでもなく、感じたことや考察をじっくり話せるし、きちんと意見を伝えてくれるので、何かを相談するには本当に心強い人たちだと思う。シニカルなことも惜しげもなくバンバン言ってくるけれど、優しいこともたくさん伝えてくれる人たちだ。

collages by Ernesto Artillo

ただ日本人はもちろんのこと、アメリカ人にもイタリア人にもノルウェー人にもブラジル人にもモロッコ人にもない、フランス人の女の子の独特の雰囲気というのが彼女たちには、ある。結局のところ、それが他の外国人女子たちの、まあざっくり大雑把に言えば、"嫉妬"を買ってるのではないのだろうか、なんて思うのだ。あの独特の雰囲気を醸し出してれば醸し出している女子ほど、わたしはなんだか好きなんだけどなあ。


愛しい日々の連続を♡



Collages by E
rnesto Artillo

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