2015年8月6日木曜日

フランス、生活の始まり

フランスに着いてちょうど一週間ぐらい。前に住んでいたので、日本とフランス間のカルチャーショックになることはあまりないのだけど、今回は南仏。Parisと南仏の違いに驚くことが多々ある。

何が全く違うかというと、まず気候。Parisは灰色の曇り空、ときどき空が青い日があると嬉しくてしょうがなくて人々はカフェのテラスで日光浴にいそしむ。夏でも涼しい過ごしやすい日がほとんど。今年は30度を超える日があったみたいだけど。でも、ここ南仏は一言でいうと、”ピーカン”の空がほぼ毎日。

最初に到着した街はマルセイユという港街で、彼のお母さんが住んでいる。マルセイユというとちょっとガラが悪い街というイメージがあったのだけど(よく日本の街では大阪に似ていると言われる。そして、けっこう言い得ていると思う。)、想像を反して自然もたくさんあってカラっとした綺麗な素敵な街だった。マルセイユはミストラルという乾燥した冷たい風が吹くので、本当に街は湿気がほとんど感じられない。この風のせいで雲がなくて滞在中ほんとに毎日ピーカン。30度以上の日が続くのにあのじとーっとした汗はかかないのだ。風が乾いてひやっと冷たいので夕方にはノースリーブだと肌寒く感じることもある。マルセイユは3日間の滞在。

彼のお母さんはサラダのドレッシングにいつも醤油を使う。そして、醤油のことをTAMARI(タマリ)という(笑) 昔はラベルにTAMRIと書いて売っているのが定番だったらしく、けっこう醤油をこう言うフランス人がたくさんいることを初めて知った。ちなみに味は普通の醤油。たまり醤油ではない。


彼のバカンスも終わったので、彼の職場があるVillefranche-sur-Mer(ヴィルフロンシュ スューメール)というNice(ニース)の近くにある小さな町に移動。ここは、わたしはまったく知らなかったけど、観光地としては有名なところみたいで、小さな町だけどバカンスを満喫している人がたくさんいる。ここはマルセイユに比べて、ミストラルがないせいで湿気が少しある。
今滞在しているアパートは彼の職場が探してくれたワンルームで、ふたりではやっぱり何かと手狭なので今新しいいアパートをNiceで探している。小さくて狭くてキッチンも独り暮らし用のどうにも使いづらいものだし、アパートがかなり丘の上にあるので、ちょっと買い物をしようとすると広場まで15分くらい続く長い長い階段を降りていかなければならない。もちろん、帰りは反対に荷物を持って15分階段を登り続けるのだ。なんとも不便!!それでもとってもいいところもある。それは、アパート住人専用の屋外プライベートプールが建物に隣接されていること。日中はみんな働いているのか誰も泳いでいないので、ひとり占めできるのだ。あまりにも気持ちよすぎるので毎朝プールで泳ぐのが日課になってしまった。おかげでたちまち日焼けしている。このままだと結婚式には真っ黒になる。


コートダジュールの青を体感できる街

で、だいぶの楽しみだった野菜と果物だけど、やっぱり美味しい。同じ野菜でも色も味もギュッと濃くて、簡単にサラダにして生で塩と胡椒だけで、ボリボリカリカリクサクサ食べるのでも本当に満足する。遠くから船で運ばれた果物だけじゃなくて、地元の旬の生の果物を食べたい!というのは日本で渇望していたことだったので、それが実現できてこの上なく嬉しい。それを毎日できることに感謝しようと思う。ビオ(オーガニックのことをフランスではこういう。)のお店も豊富なので、いろいろと目新しいものが増えていて楽しい。実験を重ねようと思う。




フランスでこれから使う新しい携帯を恋人が用意してくれた。わたしの携帯の電話帳には、彼や彼の家族を入れて親しい人の登録は10人にも満たない。なんかシンプルで悪くないなと思う。パリやボルドーには友達たちがいるけれど、この街には恋人以外誰ひとりと知り合いがいない。こんな風に恋人以外誰ひとりと知り合いがいない街で暮らすのは、そういえばわたしの人生これが3度目だ。その度に親しくなる友達ができて、自分もいろいろ変わっていく。
ちょっと1週間いたぐらいで、たとえば今までと着る服が変わったり、食べるものが変わったりするので、そこから体の外身も中身も変わってどんどんどんどん物の見方や価値観も変わっていくんだろうな~と思う。楽しみだ。



毎日暑くて干からびそうになるけれど、みなさんも愛しい日々の連続を




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