2015年9月3日木曜日

教会の裏、色の夢


新しいアパルトマンに引っ越してきた。
一筋縄ではいかず、少々騒動ありの引っ越しを終え、ここ何日か朝から掃除や買い出しなど毎日パタパタ動く日々を送っていた。
少し片付けも落ち着いてきたので、ちょっと気分転換に外に散歩に出てみた。

  
新しい土地で、新しい生活、知らない隣人の人たちとのやり取り、近所の散策、心躍るようなことがあったり、少し落ち込んで不安になったり。まだまだ日常の生活することにおいて、感情で左右されるなあなんて、気づくことも多い。ちょっと気分が落ち込んだときなんかは、バスに乗ったり、カフェに行ったりして周りを見渡してみる。


一歩街に出ると、本当にいろんな肌の色、髪の色、目の色、体系、服装、話し方、歩き方...etc、色々な人がいることに気づく。女性も、特に髪型にいたっては本当に様々。流行なんてものはこの国には存在しないのではないかとさえ感じる。
日本のことを悪く言いたいわけでは決してないけれど、日本では髪を茶色に染めて、モテ雑誌の中の写真と同じようなメイクをして、爪に絵を描いて、ヒラヒラと可愛いファッショに身を包む女性たちを見ることが多かった。個人的に、そういう女性はみんな一緒に見えるなあなんて思っていた。この国では年を重ねた女性も、ベリーショートからロングヘアまで様々で、年をとっているからおばさんらしく短くしなければならないなんて、そういうのはない(笑)
なので女好きのわたしとしては、街を歩いて女性を観察するだけでもほんとに楽しい、うはうは。



この国で改めて生活をし始め、他人との比較ほど意味のないものはないのではないかという思いが強くなってきた。内面はもちろん知性や生活スタイル、外見すべてにおいて、他人と比較するより自分の個性をのばす方がよっぽど効率的で、生産的で、それから楽しい。もちろん奇抜なものがいいというのではない。ひとりだけ目立てばいいとかそういうものも趣味が悪いように感じる。
調和の感覚も大切にしながら、個性をのばす。簡単にすぐにできることではないかもしれないけれど、それでも時間をかけてでもやるべきことなんじゃないかと思う。自分を楽しむこと。



日本から、たくさんの本を荷物に詰めて来た。まだ整理ができていないので、適当にパッと思いついたあるヨギが書いた一冊の本を手にとって、最近読み始めた。その中に、ハッとリンクする文章があった。

比較を落としなさい。あなたは唯一無二の存在なのだ。
...
あなたの唯一無二の個性を尊重しなさい。そして比較を落としなさい。
...
あなたが自分の中の何かを否定するとき、あなたは、それを他人に投影する。”


バスや、カフェや公園のベンチなんかで、外見が様々な人たちがみんなおおいになんだかんだぺちゃくちゃ話をしているのを見て、なんか髪型も服もさまざま、色とりどりの鳥みたいだなと思う。それで、よし、わたしはわたしの個性を楽しもうと勝手に思うのだ。


このアパルトマンは教会の真裏にある。
毎時間ゴーンゴーンと鐘が鳴り響く。
色で溢れている夢をみた。鐘の音が心地よく目が覚める。

みなさんも、色とりどりの素敵な日々を♡







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