2016年7月14日木曜日

言葉のブロック、ヨガ

フランスに引っ越してきてから半年くらい、わたしは自分自身で自分をブロックしていた。今まで日本にいた時は話せていたと思っていたフランス語がうまく話せない。人と話そうとすると怖気づいて言葉がでない。やっと言葉にしても文章がうまく組み立てられない。約半年そんな時期が続いた。
なんとも可愛くないけれど、わたしは小さな頃から肩こり持ちで、大人になってからはそれに加えて腰痛まで持つようになってぎっくり腰を3、4回繰り返した。それこそ日本でいろんな整体や鍼治療に通ったり気功に通ったりといろんなことを試して、それはそれでそれなりに効果があったものもあってぎっくり腰はその後しばらくの間繰り返すことはなかったのだけど、ずっーと完全に腰痛から解放されることはなかった。そしてやっぱり過度な疲労とか寒さとかそういうものでてきめんにぶり返し、こっちで冬に一回ぎっくり腰を再発させた。

展覧会のプレにケータリングで参加。旨味凝縮ヴィーガンちらしと、一晩たれに漬け込んだ野菜の串焼き

フランスに来てからはホメオパシーやバッチフラワーが身近にあってそれを生活に取り入れるようになってから身体的にも精神的にも変化が少しずつでてきていた。もちろん精神と身体は繋がっていることは知っていたけれど、それを改めて感じることが多くなった。それでもどうしても肩や腰の問題が根強い。Cyrilに肩や腰の問題は感情面で何かをブロックしているんじゃないかな、と言われ、通うだけじゃなくて毎朝ヨガを家でもするようにしてみた。股関節を伸ばすこと、感情を解放することを中心にしてヨガをし出すと、なんというか言葉であらわすのは難しいのだけれど、徐々に、自分の身体とその周りを漂っている層のような何かを感じるようになって、身体とその層ごとゼリーのなかに浮かんでいるような、なんとも開放的なそれでいてとても集中しているような気分を感じるようになった。それから通っていたヨガ教室もなんとなく変えたくなって、見つけた別のヨガの先生に習いだしたら、もう全然違う。今までほんとにこんな風にヨガを習いたかった!と目から鱗。

フランス人ってほんとによく喋る

そうすると、不思議と少しずつ半年間自分で自分をブロックしていたものが溶け出してきたのか、人とコンタクトを取りやすくなった。そうするとなんだか早いもので、いろんな人と出会いだして、毎日誰かと話をするようになって、ブロックというよりも何よりも自分の勉強不足で言葉やコミュニケーションに制限がついていることがあらわになって、Cyrilに、「ずっと言ってるけど毎日ちょっとずつでもいいけど勉強しないとね〜」、なんて言われている。おそらくー
わたしの今のフランス語のレベルからあともう少し上達すると、大きな問題もなくフランスで暮らしていけるだろうと思う。でも、どうしてもそれでは満足できない何かがある。世間話とか軽い仕事の会話とかそういうものだけじゃなくて、細かいディテール、微妙なニュアンス、深く込み入った話、そういうものもきちんと人と伝えあいたい。
道は長い。ジレンマでじりじりすることも少なくない。Cyrilに愚痴ってなぐさめて持ち上げてもらうことなんて日常茶飯事だ。昨日も自分が伝えたいことがうまく伝えられなくて、「言語の問題を克服しないとだめだよね」なんて出会ったばっかりの人にサクっと言われて、どぉーっと落ち込んだばかり。

ヨガのあとはみんなで海。上は裸でも気にしない人けっこういる。

でもそれでもやっぱりどこか楽しんでいる。楽しみを外側にだけ見出すことや自分で不安を作りだすことをやめることに意識を向けだして、内側をぐんぐん育てようとするようになってから、どこか開き直った部分がでてきて楽になった。何かが起こっても、とくにそこまで落ち込む必要があんまりないなと思えるようになってきた。フランス人の「セ・パ・グラーヴ(大した問題じゃないよ)」精神が根付いて、ずぶとくなってきたのかもしれないw Cyrilは日本にいた時独学で二週間で英語を習得してベラベラに話せるようになっている。彼の頭はきっと凡人に計り知れないようにどうかなっているのだろうけれど、ものは試し。アドバイスに従ってちょっとやってみようと思う。
あー、でも勉強か〜...

愛しい日々の連続を♡

ジャンキーな気分になって胡麻だれでヴィーガン和ハンバーガー

0 件のコメント:

コメントを投稿